ロイド眼鏡は、アメリカのコメディアン、ハロルド・ロイド(1893-1971)が劇の中でかけていたのが話題になり名前がついたと言われますが、もともとその名で、ロイドがそれを面白がって掛けたという説もあります。


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ロイド眼鏡

レンズの形はほぼ丸型、フレームの幅は5ミリほど。色は黒か茶で1920年から1930年代に流行りました。

現代では 加トちゃんが、やや古くは大村昆がオロナミンCのCMで登場、いずれもユーモラスな印象を受けるロイド眼鏡ですが、日本でも大変流行したそうで、古い写真などを見るとたいていロイド眼鏡をかけている人を発見出来ます。東条英機などもロイド眼鏡をかけた写真が有名ですね。もっともこの時代は金属不足だったので、セルロイド製のメガネしか作れなかったのかもしれません。


セルロイドの秘密

ロイド眼鏡は、もうひとつ、材質がセルロイドだったことにもちなんでいます。
セルロイドというとプラスチックの一種かと思われそうですが、セルロイドは紙や木を原料としたニトロセルロースに防虫剤にもなる樟脳(しょうのう)を混ぜて作ったもので、天然成分からできています。変形温度70度なので成型がしやすくまた発色も大変美しいので、プラスチックが現れるまで実に様々な製品がセルロイドで作られました。戦後の日本のおもちゃもセルロイド製が大変多かったそうです。

しかし、セルロイドには欠点があります。ひとつは燃えやすいこと。発火温度は170度で、映画館の火事が大きいのも、セルロイドのフィルムが低温で発火してしまうからです。

もうひとつは自然素材のため、やがて分解してしまうことです。 セルロイドの手入れで気をつけることは、湿気を避け適度に乾燥したところに保管します。乾燥しすぎも硬化するのでほどほどに。また紫外線で劣化するので、日光に気をつけること。新鮮な空気に触れさせ、時々手で触ること。まるで生き物を扱うようです。さらに、べたついて異臭を放つこともあり、これは腐敗が始まった証拠です。すぐに乾燥した場所に移して手でなでたりすれば止められることがありますが、腐敗は移るので他にもセルロイド製品があれば隔離しなくてはなりません。


現代のロイド眼鏡

素材としての欠点から、現在では本当の「ロイド眼鏡」を入手することは簡単ではありません。今のところ昭和初期の頃の製品で状態の良いものを見つけるしか方法はなさそうです。

実際にかけて楽しみたいのならば、割り切ってプラスチック製の「ロイド風丸型眼鏡」を利用するのがお手軽です。一言で丸型メガネといっても、ブランドによって微妙にどこか違います。何軒か眼鏡ショップを探してみればこれならと納得できるロイド風眼鏡が見つかると思います。

ロイド ロイド眼鏡、手に入らないのは残念です。
セルロイドと言う素材も天然素材で自然に帰るとすれば、プラスチックよりも自然に優しいですよね。ぜひ、またセルロイドの本物ロイド眼鏡を復活して欲しいものです。

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